ヒマになればkindleの無料お試し版マンガを読みあさる日々の卯野です。
あずみ椋「ニーベルングの指輪」思いがけずおもしろかった!
で、調べていったらわりといろんなマンガ、物語のベースにもなってるのでこれを機会に北欧神話に触れてみようと思った次第です。
「ニーベルングの指輪」とは?
「ニーベルングの指輪」は、ドイツの作曲家、リヒャルト・ワーグナー作の4部構成のオペラ。
キリスト教化される以前の北欧神話をモチーフにしたもので、西洋史を読み解く上での基礎教養のひとつとしても認知されています。
あずみ椋先生の漫画版は全4巻。オペラ同様「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」の4部構成になっています。
1989年と26年前のマンガながら、それほど古臭さも感じずテンポもよく、ハマりこめました。
以下ざくっとあらすじと感想、豆知識を。
あらすじ
物語の始まりは、地下王国に住むあるニーベルング族アルベリヒが、ライン河に住む妖精たちにフラれて「愛なんかいらねえ!俺はこの世の権力を手に入れるぜ!」と指輪を奪うところから。
天上世界「ワルハラ」、そして人間界を舞台に、人間も神様も入り混じった3世代にわたる人間的な権力欲、愛、信頼、裏切り、哀しみの一大叙事詩。
感想:欧神話はギリシャ神話同様神様が人間くさい
いろいろ見どころはあるんですけど私は全能神ヴォータンのクズっぷりがすごすぎてハイ。
ヴォータンの浮気もの!
まずすべての元凶が「ヴォータンの浮気症」ってのがすごい、そしてヴォータンがギリシャ神話のゼウスにあたる万能神なのにクズい。
エピソード1
ヴォータン「奥さん!フリッカ!浮気のお詫びにヴァルハラ神殿作ったよ!でっかいよ!」
フリッカ「作ったはいいけど大工の巨人への工賃が私の妹ってどういうことよアンタ!」
ヴォータン「嘘でした♪って言えばいいじゃん、あっいいとこに指輪、この指輪あげちゃえ」
アルベリヒ「それ俺がラインの乙女からガメてきたやつやんけ!」
ヴォータン「ええいどうせ盗品だろうが!」ガスッ
エピソード2
ワルキューレのブリュンヒルデ「お父様!お父様!息子さんのジークムントくん助けたいよね?あたし助けにいくよ?戦地いくよ?」
ヴォータン「うん、不義の子だけど大好きな息子だし…あっフリッカ」
フリッカ「アンタ、愛人との間の子に加勢するとかしないよね?どうなるかわかってるよね?」
ヴォータン「ブリュンヒルデやっぱ助けるのナシで」
ブリュンヒルデ「えー!もう助けちゃったし!」
ヴォータン「言うこときかねえ娘だな!炎の山で眠ってろ!」ガスッ
これ神話でオペラだよ(∩^o^)⊃━☆゚.*・。
近親交配多くね?
ヴォータンが人間の女性との間に産ませた子、双子の兄妹ジークムント君とジークリンデちゃんは近親相☓で子をなします。
その子(つまりヴォータンの孫)ジークフリートはワルキューレの中でも一番ヴォータンの寵愛を受けた娘、ブリュンヒルデと結婚するんだけど、いや叔母と甥っ子の関係だよね…。
日本神話ではそんなに聞いたことないので、これは北欧の民族のアイデンティティとなんか関係があるのか?と思ったり。
そういえばスウェーデンの小説ドラゴンタトゥーシリーズ1作目「ミレニアム」もそこらへんがテーマだったぞ。
豆知識
ヨーロッパ神話は複数ある
北欧神話といったらノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイスランド、フェロー諸島あたりの神話を指します。
他にもゲルマン神話、アングロ・サクソン神話、フィンランド神話etc.といった土着信仰があり、それぞれそれぞれユニークな世界観がありました。
フィンランドは妖精とかユニコーン信仰って聞いたことあるね。
現代の物語のモチーフにも
大ヒット映画シリーズ「指輪物語」の複数の種族による階層世界はまんま北欧神話だし、進撃の巨人は北欧神話・ギリシャ神話からもヒントを得ているみたい。
子供向け物語の「ヒックとドラゴン」も北欧バイキングの世界が舞台なので、北欧神話を知っておくとさらに深く楽しめそうですな。
コミック「ニーベルングの指輪」で扱ってるテーマは北欧神話のほんの一部なのですが、登場人物が生き生きしていて世界観をイメージしやすい描写です。
私同様未体験だった人はここからさらに足を踏み入れてみてくださいませませ。全4巻買ってもたったの450円!
私同様未体験だった人はここからさらに足を踏み入れてみてくださいませませ。全4巻買ってもたったの450円!
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